イストラ半島の中でもトップクラスで人気のある街・モトブン。
モトブンのその魅力をご紹介していきます。
別世界観を誘う立地条件
まずは山の上にあるという立地が、現実とはかけ離れた別世界のロマンを駆り立てるのではないかと思います。
だからなのか、「中世で時が止まってしまったかのよう」という表現はモトブンにはすごく当てはまります。
頂上の旧市街の周りは城壁で囲まれていて、その城壁越しに、のどかな自然の山々や牧草地帯、ぽつぽつとある家のパノラマ景色がどこか郷愁を誘うような懐かしさを覚えます。
1時間もあれば全て見て回れてしまうような小さな街なのですが、ずっとそこにいたくなるような感覚になります。
あまり知られていないのですが、モトブンはイストラ半島でも有名なパワースポットになっています。
中世にはヴェネチア共和国やオーストリアハンガリー帝国の支配下にあったイストラ半島の中でも、その2つの国の国境に位置していて、重要な場所にあったモトブン。
街中にはヴェネツィア共和国の象徴「有翼の獅子」のレリーフもあります。
モトブンはドラゴンラインと呼ばれるエネルギーのあふれるパワースポットでもあります。
そういうお話があるからなのかは分かりませんが、街を歩くととても元気になれる気がします(?)
美食の宝庫
次にモトブンは、日本ではあまり食べられない高級食材・トリュフの産地になっていたり、まわりには実力派のワイナリーやオリーブ農家があったりと、美食の要素が強いのも魅力の一つです。
街中にあるレストランではふんだんにトリュフを使った料理が、日本で食べる相場よりもお値打ちに食べる事ができます。
こちらはトリュフ入りクリームパスタ「フジ(FUZI)」で、100クーナ(約1,600円/2020年5月時点)。
料理が運ばれてきた瞬間にすごいトリュフの香りが漂います。
薄く伸ばした生地を筒状に巻いた麺で、ふわふわもちもちの食感です。
こちらは少し高級感のある牛肉のカルパッチョのトリュフ添え、215クーナ(約3,500円/2020年5月時点)。
量が多いので、3~4人でシェアするのがちょうど良いです。
街中のお土産屋さんのトリュフ系食品が定番です。
その中でもよく見られるのがトリュフのペースト「タルトゥファータ」。
トリュフとマッシュルームを砕いてオリーブオイルで和えたもの。
瓶詰めになっていて、極小サイズは5ユーロぐらいから購入できます。
(日本で買おうとすると倍以上のお値段になります。)
トリュフ狩りが体験できる
モトブンから北へ2キロほど行った場所にあるリヴァデ(LIVADE)という街の森でトリュフ狩りというアクティビティを体験する事もできます。
産まれてからずっと訓練をされてきたトリュフ犬と一緒に地中に埋まったトリュフを探すという大変面白い内容です。
天空の街
モトブンと言えば、「天空の街」というキャッチフレーズがあります。
11月から2月の冬場になると、朝方に山に霧がかかり、街から少し離れた場所から見ると、街が空に浮かんでいるかのような光景が見られる事からその名前が付いています。
その他の情報
■巨人の伝説
街には巨人の人形や、家の壁に巨人が描かれています。
これはヴェリ・ヨジェ(Veli Joze)という名前の働き者で心優しい巨人がいて、その昔モトブンに住んでいた民話があった事からイストラ半島の象徴となりました。
■注意点
街中まで車で入る事が出来ず、街の一番端にある駐車場で車を停めてからは自力で荷物を運んでいく事になります。
旧市街へ続く道は石畳になっていて、さらに道が平坦でなくゴツゴツと凹凸の激しい道なので、スーツケースを引っ張って歩くのは大変苦労するのでおすすめできません。
モトブン旧市街にあるホテルで宿泊予定でしたら、ホテルの人に駐車場まで迎えに来て、そこからホテルまで送迎してもらう事もできるので、頼んでみましょう。
■モトブンへのアクセス
ザグレブからは車で約3時間。
高速バスだとザグレブからはパズィンを経由して、約4時間ほどで行く事ができます。
交通のアクセスはそれほど良くないので、ザグレブまたはパズィンから専用車をチャーターする方法もあります。
ベストクロアチアではモトブンやトリュフ狩りを楽しむ事のできる専用車チャータープランやオプショナルツアーもご用意しています。