クロアチア料理はおもに4つの地域(ダルマチア地方・イストラ半島、ザグレブ中央部、スラヴォニア地方)に分かれて特色があります。
◯ダルマチア地方=アドリア海に面していて、対岸のイタリアの影響を強く受けています。エビを使った「スカンピ」や、シーフードリゾット、タコのサラダ、肉料理の「ペカ」などが有名です。
◯イストラ半島=美食の地と呼ばれ、隠れたトリュフの産地として有名です。トリュフをふんだんにつかったパスタ「フジ」やトリュフアイスクリームなどとても美味しいです。
◯ザグレブ中央部=オーストラリアやハンガリーの影響を強く受けているこの地域は肉料理が盛んです。ウィナーシュニッツェルに似た「ザグレブ風カツレツ」は肉の中にチーズを挟んで揚げたもの。
◯スラヴォニア料理=ハンガリーの影響が強く、グヤーシュやパプリカの料理が多いです。パプリカをふんだんに使った川魚「フィッシュパプリカシュ」やピリ辛ソーセージの「クーレン」など。
以下、写真付きでも解説していきます。
フジ(Fuzi)
イストラ地方にある伝統的なパスタ。
イストラ地方はトリュフの産地で、黒トリュフと珍しい白トリュフも採れます。
そのトリュフをふんだんに使った香りも味も濃厚な贅沢なパスタになります。
薄く延ばした生地を巻いた筒状の麺でふわっとした食感が特徴です。
タコのサラダ
ダルマチア地方名物の冷菜。シンプルで素材の新鮮さが命。
ほとんどのレストランで前菜で提供されます。
前菜とはいえ、1人前でも量が多いので2人以上でシェアした方が良いです。
シーフードリゾット
アドリア海に面した街では魚介類が豊富に採れるので、シーフードリゾットは定番料理です。
トマトソースのリゾットや、イカ墨のリゾットなど絶品です!
生牡蠣(Kamenice)
アドリア海で穫れる生牡蠣は日本のものと違い、小ぶりで丸く平らな形状です。
塩田の町ストン産のものが有名です。
ドブロブニク旧市街内レストラン「Kamenice(カメニツェ)」が有名です。
(クロアチア語でKamenice=牡蠣)
1個から注文可能で、相場は1個あたり15クーナ。
ペカ(peka)
クロアチア語で鉄鍋を意味するグリル料理で、メインディッシュで提供されます。
炭火の上に乗せたペカ(鉄鍋)の中にタコなどのシーフードや、ラム肉、牛肉、じゃがいもなどの野菜を入れて長時間蒸し焼きにして作ります。
ダルマチア地方の代表料理です。
調理に時間がかかるので、事前予約が必要。
ザグレブ風カツレツ(Zagrebački odrezak)
ザグレブの名物料理。チーズやハムを薄い肉に巻き、油で揚げたカツレツ。
ウィーン料理のウィンナー・シュニッツェルに似ている。
サルマ(Sarma)
クロアチア風ロールキャベツ
家庭で食べられるメニューで冬の定番です。
キャベツが「キセリクーポス」というサワークラウトのような酸味があって発酵されたもので中の具を包みます。
ミンチ以外の具として米も入っているのが特徴的です。
バニラとカスタードクリームをパイ生地で挟んだケーキ菓子。
ザグレブとサモボルの名物菓子となっており、地域によって作り方が違います。
・サモボル=カスタードと少な目のホイップクリームの上下をパイ生地で挟み、粉砂糖を上に仕上げられています。(写真1枚目)
・ザグレブ=クリームをパイ生地で挟むのは変らないが、チョコレートアイスで上の面が覆われているのが、サモボルのクレムシュニテとの違いです。(写真2枚目)
クラフナ(Krafna)
クロアチアで200年の歴史のある伝統菓子です。
日本でいう揚げパン。
パンの中にはアプリコットジャムが入っているのが一般的ですが、チョコレートやバニラクリームが入っているものもあります。
ドイツでは”Berliner(ベルリナー)”とも呼ばれています。
カーニバルで食べられるお菓子としても有名です。
甘すぎないので日本人の好みにあるお菓子です。
シュトゥルクリ(Strukli)
クロアチアの伝統的な料理で、フルヴァツコ・ザゴリエ地方やザグレブでは家庭料理として最も出され、大変人気が高い料理。
パスタ生地をうすく大きくのばし、中にフレッシュチーズや卵を入れてくるくると巻きオーブンで焼き上げた料理。
日本人にとってはデザートのような感覚なので、食中に召し上がるのには少しとまどうかもしれません。
生ハム(プロシュート)
ダルマチア産やイストラ産の生ハムは前菜の定番です。
生ハムとパンチェッタはクロアチアではお値打ちに購入する事が出来ます。
パンにはさんで食べるのも美味しいです。
チーズ
パグ島産が有名。各地のチーズの食べ比べも楽しみの一つです。
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