ザダルは美しいアドリア海に面した、ダルマチア地方の中心として栄えた港街。
犬種のダルメシアンの語源はこのダルマチアから来ています。
日本人にとってクロアチア旅行といえば、ザグレブ・プリトヴィッツェ・スプリット・ドブロブニクが有名で、ザダルはあまり知られていませんが、実は世界中からたくさんの観光客が来る人気の街です。
特にイタリア行きのフェリーがあることもあって、イタリア人やドイツ人が特に多いです。
ヨーロッパの文化と観光をプロモーションする「ヨーロピアン・ベスト・デスティネーション(European Best Destinations)」という欧州観光都市組織があり、
174か国から42万人の旅行者が投票してその年の観光地の格付けをします。
そしてザダルは、2016年度で1位になりました!
https://www.europeanbestdestinations.com/best-of-europe/european-best-destinations-2016/
街にはかつてヴェネチアに支配されていたことから、ヴェネチアの影響を受けた像などがあります。
旧市街はドブログニクと比べても観光客が少ないので、歩きやすいです。
ザダルの有名な観光地をご紹介します。
目次
シーオルガン(Morske orgulje)
海に向かって伸びる階段の内部にパイプオルガンが埋め込まれていて、海水がパイプオルガンの穴の中に入る度に水圧で空気が外に押し出されて音を奏でます。
ユーゴスラビア内戦や民族紛争によって荒廃してしまったザダルを復興させる為にクロアチア人建築家のニコラ・バシッチ氏が設計し、2005年4月15日にお披露目されました。
たくさんの観光客がこの階段に座り、シーオルガンの音を楽しみます。
太陽に挨拶(Pozdrav suncu)
シーオルガンの傍にあり、ニコラ・バシッチのもう一つの作品。
地面にソーラーパネルが敷き詰められており、太陽光を日中に吸収しておき、日没後に7色に光る仕組みになっています。
世界一と呼ばれる夕日
ザダルは夕日の街と呼ばれるほど美しい夕日が見られます。。
映画監督のヒッチコックが、「ザダルの夕日は世界で最も美しい。」と賞賛したことから、夏季には海外からたくさんの観光客が夕日を鑑賞しに来ます。
聖ドナト教会(写真左)と聖ストシャ大聖堂の塔(写真右)
9世紀にプレ・ロマネスク様式で建てられた円形の教会で、ザダルのシンボル的な建物になっています。
教会で使われている石の一部はローマ時代の神殿から使われているとか。
建物内部は天井が高く、音響効果も高いので、コンサート会場としても使われているそうです。
アドリア海に面しているだけあって、肉も美味しいですが、海鮮もとても美味しいです。
近海ではマグロも養殖されていて、日本にも輸出されています。
意外かもしれませんが、クロアチアではマグロステーキなんかは一般的な料理なんです。
クロアチアの日の入り時刻は冬季で16時-17時、夏季で19時-21時です。
日没間近の時間帯を狙って、夕日をメインに観光されるのはいかがでしょう。
美しいアドリア海に見守られ、いつまでも過ごしたいと思える街です。
ザダルへのアクセス
高速バス:ザグレブから3時間30分、スプリットから2~3時間、シベニクから1時間30分、リエカから4時間30分
国内線:ザグレブから45分
ベストクロアチアではザダルへの専用車送迎プランやガイド手配なども承っております。