クロアチア大使館を訪問してきました。
館長をつとめるのはドラジェン・フラスティッチさん。
クロアチアをPRしたいという熱意があふれる方で、業務が詰まっていてとても多忙な中でも快く訪問を受け入れてもらい、クロアチアについての意見交換をさせてもらう事が出来ました。
※左がドラジェン・フラスティッチさん、右がベストクロアチア代表の森、真ん中が森の奥さん(顔出しNG)
日本語翻訳の方も同席してもらい、非常に実りのある時間でした。
上がってきた話題をいくつかご紹介させていただきます。
■クロアチアはスポーツが盛ん
観光国としてのイメージが強いですが、クロアチア人は身体能力が高く、オリンピックやワールドカップなどで上位入賞しているジャンルがたくさんあります。
近年で有名なのはロシア開催のサッカーワールドカップでの準優勝ですが、他にテニスやバスケ、セーリングなど。
水球とハンドボールは国技になっています。
■日本との関係
クロアチアはジブリの魔女の宅急便や紅の豚の舞台になったとも言われているところから馴染みが強い方も多いと思います。
日本の旅行社もそこを切り口にしてPRしています。
30~40の旅行会社がクロアチア観光を促進しています。(弊社もそのうちの1社です)
他には意外かもしれませんが、クロアチアではマグロを養殖していて、日本にも輸出しています。
マグロ寿司フェスティバルも開かれ、日本から寿司職人が来るほどです。
■日本からクロアチアへどれぐらい行っているのか?
2019年で約16万人が日本からクロアチアへ行っています。(世界的には間約1,800万人です)
そのうち10万人ほどは7,8月の時期に行きます。
料金は夏季が一番高く観光客でごった返すので、本当は時期を外した5,6、9、10月をお勧めしたいところ。
直行便は就航していませんが、大手旅行代理店は年一回ほどピークシーズンにチャーター便を出しています。
出発地は東京(成田・羽田)、大阪(関空)からの旅行客が大半で、次いで沖縄からも行く人が多い。
■クロアチアのどこを旅行しているのか?
アドリア海沿岸沿いの都市に行く旅行客が全体のおよそ95%になります。
しかしスラヴォニア地方など内陸の方がクロアチアらしさがあり、本当はお勧めしたいエリア。
内陸部は温泉地やワインの産地などもあり、物価も沿岸部と比べると60%ほどで済ませられます。
ワイン・美食・コンサートなどのイベント関連が非常に多く、常にどこかで何らかのイベントが開催されています。
イストラ半島はトリュフの産地になっていたりローマ遺跡があったりして実は大人気。
オリーブオイルやワインの産地としても有名で、ローマ遺跡であるコロッセオが作られたのもそれだけ豊かな土地だからだそうです。
人口30万人のところに観光客が年間600万人来るそうですが、日本人はほとんど行っていない地域です。
他に珍しい場所としては、2,000年前からのワインビネガーのある島や、800年前からあるワイナリー(現在も稼働中)、8万本のオリーブの木のある都市など。
世界遺産プリトヴィッツェ国立公園は世界的に有名だが、館長的にはクルカ国立公園の方が綺麗でお勧めしたい公園だそうです。
■今後のクロアチアの旅行インフラ
2年後には日本⇔クロアチア間で定期便として直行便を飛ばす計画があり。
クロアチアでは高速道路の整備は完璧だが、鉄道がまだ整備しきれていない為、これからは鉄道を整備して広めていく。
■感じた事
ここ数年で日本からクロアチアへ行く旅行客の推移はそれほど大きく変わっていません。
観光国としてだけではなく、クロアチアでは人気のワインやオリーブオイル、プロシュートなどの美食文化の面でも日本に大きく広がっていけば、認知度が広がりもっと興味を持ってもらえるのではと思いました。
(スポーツ文化もありますが、スポーツファンには受け入れられても大衆に幅広くは伝わらないのではと。)
日本にとっては西欧の方が昔から人気がありインパクトが強い観光地ばかりあるので、クロアチアをヨーロッパ旅行の一番手に持っていきづらい背景が残ります。
題性のある国ですが、観光国としてはまだ若く、ほとんどの人にとって旧ユーゴスラビア時代の内戦のイメージが先に来てしまうのも一因かと思いますが、館長ドラジェンさんとも協力し合いながら、これからも引き続きクロアチア情報を発信していきたいと思います!
■おまけ
クロアチアの観光資料もいただけました。
改めて情報のインプットにもなりますし、クロアチアに行っていただけるお客様にもお渡しする事の出来る貴重な資料ですので、大事にさせていただきます。
また、お招きいただいた部屋の中にはクロアチア産のカラフルでかわいらしい木製のおもちゃも置いてありました。
戦時中は外の国との交易も断たれていて資源不足という事もあり、手作りで工夫したおもちゃが流行っていたそうです。
今や平和な生活が戻り、本当に良かったです。
-大使館情報-
駐日クロアチア共和国大使館
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-3-10
月―金 9:00 – 17:00 (クロアチアの休日、日本国憲法記念日、天皇誕生日を除く)
メール:croemb.tokyo@mvep.hr
HP:http://jp.mvep.hr/jp/※領事部への連絡はtokyo@mvpe.hrまで
※ご用件のある場合はまずはメールでの連絡が必要です。英語必須です。