クロアチア情報をYou Tubeにて発信する「クロアチアちゃんねる」を通して、とある方からご連絡をいただきました。
※ブログの内容は動画でも紹介しています。
ご連絡をいただいた松田さんは、クロアチアが独立する前のユーゴスラビアの時代からクロアチアのザグレブに派遣されて1987年5月から1991年12月まで現地でお仕事をされていたとの事です。
その時のクロアチアでの生活が今でも印象に残っていて、クロアチアを第二の故郷とまで思っているぐらいの思い入れのある国なのだそうです。
(現在は日本に住まれています。)
今から30年以上前のお話になるのですが、その頃のクロアチアはどんな国だったのか?とても興味深かったので、インタビューをさせていただきました。
少しでもイメージがわくように当時の写真も掲載させていただきます。
Q1.クロアチアでどんなお仕事をされていたのか?
「初生雛鑑別師(しょせいびなかんべつし)」というお仕事。
日本独自に開発された職業。
生まれたばかりの雛の直腸や肛門の形を見て、オスかメスかを見分けるお仕事。
最初は1930年に日本人がベルギーに赴任したのがきっかけでヨーロッパに広がったそうです。


Q2.なぜクロアチアでお仕事をしていたのか?
最初はベルギーに単身赴任で行っていて、日本人が20名ぐらいで団体で生活していたそうです。
家族と一緒に住める国という事で、チェコスロバキア・ハンガリー・ユーゴスラビアといった候補が上がりました。
その中でも西ヨーロッパに近い水準の生活ができるユーゴスラビア(現クロアチア)を選んだとの事。
ユーゴスラビアは当時は今よりさらにマイナーで、サウジアラビアの隣にあると思っている人もいたそうです(汗)



Q3.生活環境は日本と比べてどうだったか?
昭和30-40年代の日本にそっくりだったそうです。
イメージとしては映画「三丁目の夕日」の世界に迷い込んだような錯覚を覚えたほど。(当時はまだ放映されていませんが…)
ザグレブ市内を走るトラムも、まさしく昔の日本の路面電車にそっくりすぎるほど。

Q4.印象に残った事
クロアチア人がすごく優しい!
松田さんがお子さんと街を歩いていると、すれ違いざまに「マロ、マロ」と言われる事が多かったそうです。
※マロ=クロアチア語で「かわいい」「ちっちゃい」という意味。
娘さんが街中でスカウトされ、クロアチアのCMに出演した事。
「Baby papa」という離乳食の商品のCMです。
CMの映像は現在どこでも見る事ができないのですが、この度、何と松田さんが昔のビデオテープに入っていたものを業者に頼んで復元してもらう事ができました。
超貴重な映像がこちらになります!
現代でもクロアチアへ旅行をして、クロアチアにはまってしまう理由の一つに、クロアチア人の優しさや人懐っこさといった点を上げる人もいるぐらい。
そこは今も昔も変わらないところなんですねぇ。
最後に昔のザグレブの絵葉書と当時の石の門を紹介します。